【労務】勤続1年でベテラン社員。それ、本当に普通ですか?
2026年09月11日 08:33
うちでは勤続1年もあればベテランです。もし御社で、この言葉が冗談ではなく普通に使われているのであれば、
かなり注意が必要です。勤続1年の社員が優秀だから問題なのではありません。
問題なのは、勤続1年の社員が“古株”になってしまうほど、人が定着していないことです。
入社3か月で退職、半年で退職、1年続けば「長く働いている人」その1年目の社員が次に入った新人を教育している。
もしこの状態が続いているのであれば、私は単なる採用難ではなく、会社の中ですでに何らかの労務上の問題が起きている可能性が非常に高いと考えます。
人が辞め続ける会社には、必ず確認すべきことがあります
社員が辞める⇒求人広告を出す⇒採用する⇒教育する⇒少し仕事を覚えた頃に、また辞める。
⇒そしてまた求人広告を出す。これを何年も繰り返していませんか。
もちろん、退職理由のすべてが会社側にあるわけではありません。家庭事情、転居、本人のキャリア、体調など、
会社ではどうにもできない退職もあります。
しかし、毎年のように退職者が出る。入社数か月で辞める人が多い。特定の部署だけ人が残らない。
特定の上司の下で何人も辞める。2~3年目の社員が次々と辞める。ここまで来ると、「最近の若い人は続かない」で
片付けるのは危険です。なぜ人が辞めているのか。会社側にも原因がないか。
一度きちんと確認して改善する必要があります。
勤続1年の社員が新人を教えていませんか?
人が定着しない会社では、教育にも問題が出やすくなります。半年前まで新人だった社員が、次の新人を教える。
しかし、その社員自身も十分な教育を受けていません。
すると、「私はこう教わりました」「前の人がこうしていました」「昔からこのやり方みたいです」
という形で業務が引き継がれていきます。会社が正式に決めたルールではなく、人から人へ伝わったローカル
ルールが会社のルールになってしまうことがあります。
これは労務管理でも同じです。
残業申請の方法が部署ごとに違う。有給休暇の扱いが上司によって違う。休日出勤の処理方法が担当者によって違う。
休憩を取ったことになっているが、実際には働いている。手当の支給基準を誰も説明できない。
雇用契約書には書いてあるが、実際の働き方は違う。こうした状態が積み重なると、未払い残業、ハラスメント、労働
条件をめぐる争い、退職時のトラブルなどにつながることがあります。
人が頻繁に辞めているという事実そのものが、会社の労務管理に異常がないか確認するサインです。
「なぜ辞めたのか」を本当に調べていますか?
退職届を受け取って終わり。「一身上の都合だから仕方ない」それでは原因は分かりません。
人が定着しない会社ほど、退職者の傾向を具体的に見る必要があります。
どの部署で辞めているのか・誰の下で辞めているのか・入社何か月目で辞めているのか・どの職種だけ定着しないのか。
仕事のできる社員ほど辞めていないか・特定の社員に仕事が集中していないか。ここまで見て、初めて原因の仮説が立てられます。たとえば入社1~3か月での退職が多いのであれば、求人時の説明と実際の仕事内容が違う、教育体制がない、新人へのフォローが不足している、といった可能性があります。
特定の上司の下でばかり退職者が出ているのであれば、採用の問題ではなく、管理職の指導やマネジメントに原因があるかもしれません。2~3年目の社員ばかり辞めているのであれば、「何年働いても給与が上がらない」「評価基準が分からない」「将来どうなれるのか見えない」「仕事ができる人ほど負担が増える」と感じている可能性もあります。
つまり、「何人辞めたか」だけを見るのでは足りません。どこで、いつ、誰の下で、どんな社員が辞めているのか。
そこまで見る必要があります。
対応地域:全国対応
主な対応地域:尼崎市、西宮市、大阪市、伊丹市、兵庫県、大阪府
対応方法:チャットワーク、メール、オンライン面談、電話、訪問
秋山社会保険労務士事務所
秋山社会保険労務士事務所の給与計算セカンドオピニオン
https://akiyamasr55.com/kyuuyokeisan
秋山社会保険労務士事務所の労務健康診断
https://akiyamasr55.com/roumukansa
「最近の若者は続かない」は原因分析ではありません
人が辞めるたびに、「最近の若い人は根性がない」「また合わない人を採用してしまった」
「次はもっといい人を採ろう」そう考えるだけでは、同じことを繰り返す可能性があります。
会社も変わらない。上司も変わらない。教育方法も変わらない。労働条件も変わらない。評価制度も変わらない。
その状態で人だけ入れ替えても、次に採用した社員が同じ理由で辞めるかもしれません。
人が辞める原因が会社側にあるのであれば、採用人数を増やすだけでは解決しません。
採用費を増やす前に、退職原因の調査にお金を使いませんか?
企業は採用にはかなりのお金を使います。
求人広告・求人サイト・人材紹介会社・採用ホームページ。しかし、社員が短期間で辞めれば、失うのは採用費だけ
ではありません。面接に使った時間・入社手続に使った時間・制服や備品・社会保険等の手続・教育担当者の時間。
仕事を覚えるまでの生産性低下・退職後の引継ぎ。
そしてまた、新しい人を採用する費用。人が定着しない会社は、見えないところで相当なお金を失っています。
それなら、また求人広告にお金を使う前に、「なぜ人が辞める会社になっているのか」を調べることにもお金を使って
みてはいかがでしょうか。
勤続1年でベテラン社員は、会社からの警告です
勤続1年の社員が活躍していること自体は何も悪くありません。
しかし、1年もいれば古株・半年で新人教育担当・毎年メンバーが入れ替わる・一年中求人を出している。
という状態が続いているのであれば、私は何らかの労務上の問題を抱えている可能性が非常に高い会社として見ます。
未払い残業はないか、勤怠管理は適正か、休憩は本当に取れているか、就業規則と実際の運用は一致しているか。
雇用契約書と実際の労働条件にズレはないか、管理職の指導に問題はないか、特定の社員だけに仕事が集中していな
いか、給与や評価に大きな不公平感がないか、新人教育が現場任せになっていないか。
そして何より、なぜこれほど人が辞めているのか。ここを確認せずに採用だけを続けるのは危険です。
労務トラブルが表面化する前に、一度会社の中を確認しませんか?
秋山社会保険労務士事務所では、就業規則や雇用契約書だけを見るのではなく、労働時間、休日・休暇、賃金、勤怠管理、社内ルール、退職傾向、管理職の運用状況などを確認する労務健康診断を行っています。
「最近、人がよく辞める。」「気づけば勤続1年の社員が一番詳しい。」「採用しても、また辞める。」
それを単なる人手不足として片付けないでください。
勤続1年でベテラン社員。それは、会社の中ですでに何らかの労務上の問題が起きていることを知らせる、かなり強い
サインかもしれません。次の求人広告を出す前に、なぜ人が辞めるのか。なぜ人が定着しないのか。
なぜ勤続1年がベテランになっているのか。一度、会社の中から確認してみませんか。
対応地域:全国対応
主な対応地域:尼崎市、西宮市、大阪市、伊丹市、兵庫県、大阪府
対応方法:チャットワーク、メール、オンライン面談、電話、訪問
秋山社会保険労務士事務所
秋山社会保険労務士事務所の給与計算セカンドオピニオン
https://akiyamasr55.com/kyuuyokeisan
秋山社会保険労務士事務所の労務健康診断