ブログ

【労務】給与計算から見えた。特定の課だけ毎月長時間残業。原因を調べたら・・・

2026年09月16日 06:43

給与計算をしていると、単に給与額を計算するだけではなく、会社の労務管理上の異変に気づくことがあります。

ある顧問先様の給与計算をしていた際、他の課と比べて、特定の課だけ毎月残業時間がずば抜けて多いことに

気づきました。繁忙期でもない、他の課と比べても業務量が極端に多いようには見えない。
人員数にも大きな差はない。それでも、その課だけ残業時間が毎月多い。そこで、総務担当者さんと一緒に原因を

確認してみることになりました。


※本記事は、顧問先様に企業名・個人名等を伏せたうえでブログ記事にすることについて了承を得て掲載しています。

「仕事が多いから残業している」とは限りません

長時間残業が続いていると、人手不足だから仕方がない・仕事量が多い部署だから・この課は忙しいから

と考えがちです。もちろん、実際に業務量が多く、残業が発生しているケースもあります。

しかし、今回は少し違いました。勤怠データや業務の状況を見ながら確認し課の従業員さんにヒアリングしていくと、

見えてきた原因の一つが、「上司が帰るまで部下が帰りにくい」という職場の空気でした。

上司は「帰っていい」と思っていても、部下は帰れない

課長本人に確認したところ、「残業しろ」「俺より先に帰るな」と直接言っていたことはありませんでした。

むしろ本人としては、部下が仕事を終えたのであればさっさと帰ってもらって構わないという認識だったようです。

しかし、部下側から見ると、課長がまだ仕事をしている、課長が頑張っている、自分だけ先に帰ると印象が悪いの

ではないか・・・。

みんな残っているから帰りにくい、何か手伝うことがないか探した方がいいのではないか・・・。

という空気が生まれていました。


その結果、本来であれば定時で帰れる日でも残る。急ぎではない仕事を定時後にする。

上司が帰るまで何となく職場に残る。この積み重ねが、毎月の残業時間として表れていました。

残業時間は「職場の空気」によって増えることがあります

残業削減というと、業務効率化・人員配置・DX・業務分担。こうした話に目が向きやすいです。

もちろん、これらも重要です。しかし、実際の職場では、「帰りにくい空気」によって残業時間が増えている

こともあります。上司が毎日遅くまで残っている。先に帰る人をよく思わない雰囲気がある。

定時で帰る人を「やる気がない」と評価する。仕事が終わっていても、周囲が残っているから帰らない。

こうした職場では、業務量を減らしただけでは残業時間が減らないことがあります。



対応地域:全国対応

主な対応地域:尼崎市、西宮市、大阪市、伊丹市、兵庫県、大阪府

対応方法:チャットワーク、メール、オンライン面談、電話、訪問

秋山社会保険労務士事務所

https://akiyamasr55.com

秋山社会保険労務士事務所の給与計算セカンドオピニオン

https://akiyamasr55.com/kyuuyokeisan

秋山社会保険労務士事務所の労務健康診断

https://akiyamasr55.com/roumukansa

長時間残業の原因を「忙しいから」で片付けていませんか

毎月の残業時間を見て、この部署は忙しいから仕方がないで終わらせてしまうのはもったいないです。

特定の部署だけ残業時間が多いのであれば、なぜその部署だけ多いのか。本当に仕事量が原因なのか。

人員不足なのか。業務分担に問題があるのか。上司の仕事の振り方に問題がないか。

無駄な会議や待ち時間がないか。そして、職場に「帰りにくい空気」がないか。ここまで確認する必要があります。

管理職の行動が部下の労働時間に影響することもあります

管理職本人に悪気がなくても、その行動が部下の残業時間に影響していることがあります。

例えば、上司が毎日最後まで残る。定時後に仕事を頼む。帰ろうとする部下に声をかける。

夕方から会議を始める。「まだみんな残ってるよ」と何気なく言う。

こうした行動が積み重なることで、「この職場では定時で帰りにくい」という文化ができてしまうことがあります。

だからこそ、残業削減は従業員本人だけの問題ではありません。管理職側の働き方やマネジメントも見直す必要が

あります。

長時間残業は会社にとってコストです

不要な残業が増えれば、当然ながら残業代も増えます。それだけではありません。

長時間労働が続けば、従業員の疲労・集中力の低下・ミスの増加・メンタル不調・離職・採用コストの増加。

こうした問題にもつながります。会社としては、「残業代を払っているから問題ない」ではなく、その残業が本当に

必要なものなのかまで確認することが重要です。

給与計算は「数字を計算するだけ」の仕事ではありません

今回のように、給与計算をしていると、「この課だけ毎月残業が多い」「この人だけ毎月残業時間が突出している」

「休日出勤が特定の部署に集中している」といった異変に気づくことがあります。

そこから、業務量・人員配置・管理職のマネジメント・職場の雰囲気・労働時間管理。

こうした問題が見えてくることがあります。給与計算は、単に支給額を出すだけの作業ではありません。

会社の労務管理を数字から見る機会でもあります。

「残業が多い部署がある」で終わらせないでください

特定の課だけ毎月長時間残業が続いているのであれば、「忙しい部署だから」だけで片付けないでください。

その残業の原因を一度確認してみてください。

もしかすると、仕事量ではなく、「上司が帰るまで帰れない」という職場の空気が原因かもしれません。


秋山社会保険労務士事務所では、給与計算、給与計算セカンドオピニオン、労務健康診断、労働時間管理、管理職を含めた職場環境の見直しなどを通じて、労務管理上の問題点を確認するサポートを行っています。

残業時間の数字だけを見るのではなく、なぜその残業が発生しているのか。

そこまで確認することが、適正な労務管理の第一歩です。


対応地域:全国対応

主な対応地域:尼崎市、西宮市、大阪市、伊丹市、兵庫県、大阪府

対応方法:チャットワーク、メール、オンライン面談、電話、訪問

秋山社会保険労務士事務所

https://akiyamasr55.com

秋山社会保険労務士事務所の給与計算セカンドオピニオン

https://akiyamasr55.com/kyuuyokeisan

秋山社会保険労務士事務所の労務健康診断

https://akiyamasr55.com/roumukansa