【障害年金】自閉スペクトラム症で障害年金を受給できる?
2026年07月30日 08:18
自閉スペクトラム症と診断された方や、そのご家族から、
「自閉スペクトラム症でも障害年金を受給できますか?」
という相談を受けることがあります。
結論からいうと、自閉スペクトラム症でも、障害年金を受給できる可能性があります。
障害年金では、病名だけで受給の可否が決まるわけではありません。
自閉スペクトラム症の特性によって、日常生活や仕事にどの程度の支障が生じているかが
重要になります。発達障害は、障害年金の認定対象となる精神障害の一つです。
知的障害がなくても対象になる?
自閉スペクトラム症がある方の中には、知的障害を伴わない方もいます。
「知的障害がないから、障害年金は受給できない」
と思われることがありますが、必ずしもそうではありません。
障害認定基準では、知能指数が高い場合でも、社会的な行動やコミュニケーション能力の
障害により、対人関係や意思疎通が円滑に行えず、日常生活に著しい制限がある場合には、
その状態に着目して認定するとされています。
どのような支障が審査される?
自閉スペクトラム症による障害年金では、例えば次のような状況が確認されます。
相手の意図を読み取ることが難しい
会話がかみ合わず、対人関係を維持できない
予定の変更に対応できず、混乱する
感覚過敏により、外出や勤務が難しい
金銭管理や手続きに援助が必要
家族の声かけがなければ生活が成り立たない
職場で常時の指示や配慮を受けている
転職や退職を繰り返している
単に「できる」「できない」だけではなく、一人で安定してできるのか、援助や配慮を受けて
何とかできているのかを具体的に伝えることが大切です。
大人になってから診断された場合の初診日は?
自閉スペクトラム症は、一般的には幼少期から特性が現れる発達障害です。
しかし、知的障害を伴わず、大人になってから初めて医療機関を受診し、自閉スペクトラム症と
診断される方もいます。
障害認定基準では、知的障害を伴わない発達障害について、発達障害の症状により初めて医療機関を
受診した日が20歳以降であれば、その受診日を初診日として取り扱うとされています。
したがって、幼少期の性格や学校生活上の問題が、直ちに障害年金上の初診日になるとは限りません。
ただし、過去に別の精神疾患などで受診している場合は、その受診が初診日となる可能性もあるため、
受診歴を詳しく確認する必要があります。
秋山社会保険労務士事務所では、初診日の確認、診断書を依頼する際のポイント、病歴・就労状況等申立書の
作成など、障害年金の請求をサポートしています。
自閉スペクトラム症で障害年金を請求できるか分からない方は、お気軽にご相談ください。