求人票と雇用契約書の条件が違っていませんか?
2026年07月03日 09:01
採用するとき、求人票はとても大切な入口になります。
求職者は、求人票に書かれている仕事内容、勤務時間、給与、休日などを見て、応募するかどうかを判断します。
そのため、求人票に書かれている内容と、実際に働き始めてからの条件に違いがあると、入社後にすれ違いが
起きることがあります。
たとえば、次のようなケースです。
・求人票では「残業は少なめ」と書いていたが、実際には残業が多かった。
・求人票では「事務職」と書いていたが、実際には現場の手伝いや営業補助もあった。
・求人票では「月給25万円」と書いていたが、その中に固定残業代が含まれていた。
・求人票では「勤務地は尼崎市」と書いていたが、遠くの他店舗への応援勤務が多かった。
会社としては、悪気があるわけではなく、
「詳しいことは面接で説明するつもりだった」
「雇用契約書で最終的に確認すればよいと思っていた」
という場合も多いと思います。
ただ、求職者側からすると、求人票は応募を決めるための大事な情報です。
入社後に、「聞いていた内容と違う」「求人票に書いていた条件と違う」
と感じてしまうと、会社への不信感につながってしまうことがあります。
特に、給与、勤務時間、休日、仕事内容、勤務地については、求職者にとって関心の高い部分です。
このあたりにズレがあると、採用後の早い段階で不満が出やすくなります。
たとえば、月給の中に固定残業代が含まれている場合は、基本給はいくらなのか、固定残業代はいくらなのか、何時間分なのかを分かるようにしておくことが大切です。
また、「残業なし」「賞与あり」「完全週休2日制」などの表現も、実態に合っているかを確認しておきたいところです。
実際には残業が発生しているのに「残業なし」と書いていたり、賞与の支給が確約されていないのに「賞与あり」とだけ書いていたりすると、後で誤解が生じることがあります。
求人票を作るときは、会社が伝えたい条件だけでなく、実際の働き方に合っているかを確認することが大切です。
社長や採用担当者は「残業は少ない」と思っていても、現場では意外と残業が発生しているかもしれません。
「基本は本社勤務」と思っていても、実際には他店舗への応援がよくあるかもしれません。
こうした実態を確認したうえで求人票を作成しておくと、入社後のすれ違いを減らすことができます。
また、求人票だけでなく、面接での説明、雇用契約書、就業規則の内容がそろっているかも重要です。
求人票には月給25万円と書いている。
面接で固定残業代込みと説明している。
雇用契約書では基本給と固定残業代が分かれている。
このような場合でも、それぞれの内容がきちんと整っていれば、大きな問題になりにくくなります。
反対に、求人票、面接での説明、雇用契約書の内容がバラバラだと、後から確認したときに、どれが正しい条件
なのか分かりにくくなってしまいます。
採用は、会社にとって大切な出会いです。
せっかく入社してくれた方に長く働いてもらうためにも、最初の段階で労働条件を分かりやすく伝えておくことが
大切です。
求人票は、単なる募集のための書類ではありません。
会社と求職者の認識をそろえるための、大切な確認書類でもあります。
「求人票の内容が今の実態に合っているか」
「雇用契約書と求人票の内容にズレがないか」
「面接で説明している内容と書面の内容が合っているか」
このあたりを一度確認しておくと、採用後のトラブル予防につながります。
当事務所では、求人票の内容確認、雇用契約書の作成、就業規則との整合性チェックなど、小さな会社の採用・労務管理をサポートしています。
採用後のすれ違いを防ぎたい、雇用契約書を整えておきたいという場合は、お気軽にご相談ください。
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